ハーレム・ストリート・シンガー
〜レヴァランド・ゲイリー・ディヴィス物語〜
■本作は、ユニークで卓越した幅広いギター・テクニックと音楽性で、数多くのミュージシャンに大きな影響力を持ったレヴァランド・ゲイリー・デイヴィスの物語です。
貧困だったアメリカ深南部のサウス・カロライナ〜ノース・カロライナ時代から、1960年代にニューヨークでフォーク・ロック・シーンの象徴的地位になるまでのデイヴィスの旅を追うドキュメンタリーで、プロデュースは若き日にデイヴィス宅で直接ギターを学んだウッディ・マン。1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルでのデイヴィスやPPMのライヴ映像をはじめとする貴重なフィルムや数々の歴史的写真に加え、グレイトフル・デッドのボブ・ウィアー、ジェファーソン・エアプレイン/ホット・ツナのヨーマ・コーコネン、PPMのピーター・ヤロー、ランブリン・ジャック・エリオット、ステファン・グロスマン、デイヴィッド・ブロムバーグほか、デイヴィスに学んだり交流があったフォーク・ロック・ミュージシャンや関係者のインタビューがフィーチャーされています。アメリカン・ルーツ・ミュージックの歴史を見渡すことも出来るDVDです。
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バックグラウンドで流れるサウンド・トラックには、ゲイリー・デイヴィスのオリジナル・パフォーマンスに加え、エンパイア・ルーツ・バンド(ウッディ・マン:ギター、デイヴ・キーズ:ピアノ、ビル・シムズ:ボーカル、ブライアン・グラスマン:ベース)によるモダンなアレンジのゴスペル・ナンバーもフィーチャーされていて、
音楽も存分に楽しめます。スタジオでの録音シーンも収録。また、“Special Freatures”コーナーには、若い日のウッディ・マンがデイヴィスにレッスンを受けているテープ音源も収録されています。ブルースやラグタイムなどのフィンガーピッキングを一生懸命学んでいる若きウッディの姿が目に浮かぶような、とても微笑ましくも貴重な音源です。そして、ロイ・ブック・バインダー、ジョン・ハモンド、ジョン・コーエン、ピーター・ローワン、ハッピー・トラムら様々なミュージシャンのインタビュー・コーナーに、打田十紀夫(Tokio Uchida)も入っていて英語で答えています。