<教則DVD>
■ジャグ・バンドの音楽をフィンガースタイルで弾こうというステファン・グロスマンの教則DVD。19世紀末から20世紀のニュー・オーリンズで生まれて以来、ジャグ・バンド音楽の陽気なサウンドは、瞬く間に広がりました。ジャズやブルースなどと名付けられる前から、ジャグ・バンドはそういった音楽を演奏していたのでした。用いる楽器は手作りのものだったり、テューバの音を出すジャク(瓶)、あるいはリズム楽器として洗濯板といったような代用品で、それらによって音楽が創造され、考案され、そして新しいスタイルへと発展していったのです。ジャグ・バンドは、ミシシッピーやオハイオの川を走行する蒸気船や南部の多くのナイトクラブで、あるいは寄席やストリートミュージシャン、メディシン・ショーの旅芸人として演奏しました。
■1920年代で最も有名で名録音を残したバンドは、Cannon's Jug StompersとThe Memphis Jug Band。ここのDVDでは、彼らの曲をいくつかをステファンがフィンガースタイルにアレンジ。また、スタンダードの「Shine On Harvest Moon」も、伝統的なジャグ・バンド・スタイルにピッタリな曲です。これらは歌ったり演奏するのがとても楽しい曲ばかりです。いくつかタイトルやメロディは、ルーフトップ・シンガーズ、グレイトフル・デッド、ラヴィン・スプーンフルらの録音でご存知かもしれません。実はステファンにとってジャグ・バンドはとても身近な音楽で、1964年には友人のスティーブ・カッツ、ジョン・セバスチャン、マリア・マルダー、ジョシュ・リフキン、ピーター・シーゲル、ボブ・ガーランドらと、the Even Dozen Jug Bandを結成したことがあります。彼がジャク・バンドで経験した楽しさと喜びが、ここでのフィガースタイル・ギター・アレンジに反映されているまずです。フレーズごとに丁寧に解説、また分割画面ではスローテンポでの演奏で学べます。また、ボーナスとしてレッスン曲のオリジナル音源も収録されています。タブ譜(pdfデータ)付き。117分。
【レッスン曲】
Stealin' Stealin', Going To Germany, K.C. Moan, Mississippi River Waltz, Walk Right In, Shine On Harvest Moon